醸造センシング

見える化

すばやくタブレットで把握し、シーズンごとにPCにデータを保存

タブレット画面
醸造センサー、センターBOX

佐久地方の13蔵 SAKU13

SAKU13

上の写真は、新幹線佐久平駅の構内に展示されている佐久地方の13蔵(通称:SAKU13)の酒樽です。

佐久地方は、信州の中でも酒造の盛んな地域です。当社は同じ佐久地方の会社として地域に密着して、きめ細かな酒造支援をさせて頂きます。

酒造りは、「麹」と「もろみ」工程があり、杜氏さんは各工程の各種品温を把握し、適切な品温に管理しています。とりわけ「もろみ」工程は、杜氏さんが四、五十日の間、夜間も醸造状況を監視しなければならない大変な作業となっています。

MCS醸造センシングはもろみだけでなく、麹の品温と、更に酒蔵の温湿度、CO2の「見える化」で酒造の現場をお手伝いします。

酒造メーカー様インタビュー

佐久の花様
佐久の花高橋 代表取締役 プロフィール

銀行でシステム管理の仕事をしていたが、95年より家業を手伝い、現在は5代目当主で自ら杜氏も務める。品のある吟醸香の、米のうまみを活かした酒造りは、日本酒ファンの支持を集めている。

Q.家業を継がれたきっかけは?

うちの祖父が亡くなったからというよりも、季節ごと酒造りをお願いしていた近所の人が病気になって急に人が集められなくなりました。そんな時に実家から帰ってきてくれないかと頼まれたのが家業を継いだきっかけですね。

Q.当主と杜氏さんを兼務されていますよね?

最近、そういう酒蔵さんが増えていると思います、むしろ主流になりつつあるかな。

Q.酒造りの楽しさと難しさは?

何と言っても生き物つまり、微生物をうまくコントロールして、自分の思い通りのお酒ができた時の達成感が面白さですね。まさに醍醐味って感じかな。反面、そこが難しさでもありますね。生き物を扱っているからと言ってコントロールできない訳ではないんですよ。きちんと丁寧な仕事をしていくと酒造りの「再現性」が出て来るわけですよ。酒造りも工業ですから、蔵の中で「再現性」を実現するのも酒造りの面白さですよね。

佐久の花様工場内
Q.工業製品と食品との違いは?

酒造りで重要なのは「再現性」ですね。「再現性」を実現するのは「データ」、「データ」を集めてくれるのが「テクノロジー」ですかね。いっぽう、日本酒は食文化であり、味わいというのは「感性」ですから、どんな日本酒を作りたいかは蔵ごとにコンセプトあるわけですよ。「感性」で評価されるのが、工業製品と違うところですね。

Q.感性とテクノロジーの融合ですね?

日本酒をどう作ると、どんな味になるかだんだん分かってきたので、狙った味わいができた時、その時の「データ」があれば「再現」することができる。狙った新しい味を作るのは、杜氏の感性。それを再現させるのが「データ=テクノロジー」ってことでしょうね。

Q.これからの酒造りは?

個性豊かで、バラエティーに富んだ酒造りをしたほうが、この業界も面白くなるかな。 日本酒も少量多品種が主流になりつつあり、飲まれるシーンまで考えた色々なコンセプト そのものを作るのが当主、杜氏の仕事でしょうね。

最後に佐久の花さんの宣伝をお願いします。

うまいと言ってもらえるようなお酒を作れるように蔵人と共に日々努力していますので 「佐久の花」を宜しくお願いします。

ありがとうございました。
お客様情報
醸造センシングタイプ

※クラウドは将来的に対応予定です。

醸造センシングローカル

最初は、酒蔵と事務所だけで簡単に試してみたいお客様向けの醸造センシングのローカルタイプです。Wi-Fi経由でタブレット、WindowsPCで簡単に品温確認ができます。

醸造センシングシステム構成

製品紹介 MCS醸造センシング

品温センサー

「麹」「もろみ」の異なる工程で同じセンサーが兼用できます。本体は水洗いもできる防水設計です。

・測定間隔の変更で「麹」「もろみ」で兼用が可能
・品温センサーを2つ購入するより、オプションで一つのセンサーで2本の
 計測プローブを使い2タンク同時に計測することができ経済的
・高精度、食品安全に考慮した測温抵抗体プローブを採用
・タブレット(オプション)でグラフ表示により温度変化のトレンドが簡単に把握
・計測ボタンでその時の品温を瞬時に表示可能
・品温センサーは水洗い可能で衛生的(IP67相当)

製品仕様

製品名品温センサーR-Bee
重量318g (電池含まず)
寸法171mmx95mmx33mm
駆動電池駆動(単3乾電池4本)
電池寿命1年(測定間隔5分)
消費電力0.8W以下
動作環境0〜50℃ (結露しないこと)
通信IEEE802.15.4(ZigBee)
計測間隔1分、5分、10分、15分、20分、30分、60分
防水(本体)IP67相当
センサー測温抵抗体
ケーブル長3m
計測センサー数最大2
温度計測範囲-10〜100℃
センサー計測精度±0.3℃(0℃において)
センターBOX

センターBOXはMCS醸造センシングの中心となる装置です。各センサーからのデータを受け取り蓄積し、3G回線でクラウドに測定データを送ります。
また、Android、Windowsアプリケーション「センシングPanel」からWi-Fi経由でセンターBOXにアクセスすることで、センサーの値、トレンドをタブレット、PCに表示することもできます。

製品仕様

製品名センターBOX
重量約800g(ACアダプタ含まず)
寸法200×200×40(mm)(アンテナ部を除く)
電源ACアダプタ(AC100V〜240V)
消費電力46W以下
停電時電源バックアップ満充電時10分以上(内部バッテリーの使用期間により変化)
動作環境-20~50℃(結露しないこと)
グラウド側通信規格3G(キャリア NTTドコモ系)
タブレット、PC側通信規格IEEE802.11b/g/n
センサー側通信規格IEEE802.15.4(ZigBee)
センサー側無線通信距離室内最大60m(環境により変化)
センシングPanel

タブレット端末(Android)、PC(Windows)で酒蔵・事務所から簡単に品温、室温等確認できます。複数のセンサーのトレンド(グラフ)を比較することも可能です。

製品仕様

製品名センシングPanel
OSAndroid、Windows10(64bit)
表示項目品温(オプション:室温・湿度、照度、CO2)
表示形式数値又はトレンド(グラフ)
通信方式IEEE802.11b/g/n
出力ファイルCSV形式(Windowsのみ)
各種設定計測間隔、品温センサー名称等の変更(管理者のみ可能)

注)Wi-Fi、ZigBee、Android、Windowsは登録商標です。